杉本博司「本歌取り」@姫路市立美術館 2022年10月5日
大好きな杉本先生の展覧会を見るために姫路まで足を伸ばしました。
今回のテーマは「本歌取り」
これは展覧会のサブタイトルの「日本文化の伝承と飛翔」という言葉にもあるように
伝統を踏まえつつ、自分なりの表現を加えていくというもの。
「日本において真似ることは「昇華」であった」と展覧会のパンフレットに書かれています。
室内は、かなり暗いです。
MOA美術館も暗い箇所多いですが、それ以上でしょうか。
ちなみに私が拝見した中で一番暗い展示室は上原美術館の「陰翳礼讃」でした。
この時は足元、見えませんでした(笑)
展示作品の横には「本歌」と書かれた出自がきちんと書かれていて有難い構成です。
展示スペースはそれほど広くないですが見ごたえはかなりありました。
中でも素晴らしい!と感じたのは
「天橋立図屏風」
八曲一双の屏風です。
デジタルカメラで撮影した写真を和紙にプリントしているそう。
和紙にプリントできるんだ!というのも驚きですが
デジカメでも黒の階調が美しく表現できるのですね。
今回の屏風作品もとても素晴らしいと思いました。
なんでも杉本先生は今屏風にはまっているとの事。
これからもこのような美しい屏風が拝見できるかもしれないのですね。
わくわくが止まりません。
屏風以外には、海景あり、掛け軸あり、能面あり、杉本先生の書もあり。
本歌と比較しながら先生の作品を拝見して、とても楽しめた展覧会でした。
今回、残念なことが一つ
展覧会を一通り見終わって、ショップで図録を買おうと思ったのですが
現金のみしか対応していないとの事。
私は基本的に電子マネーかクレジットカードを利用するので
現金はあまり持ち歩かないのですが
それでも多少の現金は持ち歩いています。(当然かもしれませんが)
ところがこの日は、姫路について浮かれていたせいか
現金をスーツケースに入れてしまい、そのままホテルに預けてしまっていました・・・。
手持ちは3000円ほど
図録は4000円ほど
買えない・・・。
近くのATMに行ってから戻って購入しても良かったのですが
とりあえずそのまま帰ってきました。
「Amazonでも売ってたし」と思って。
早速、ホテルに戻り、アマゾンに注文。
10月11日ごろ到着、と書いてあったのでまあ、安心していたのですが
数日前にメールが来て、「発送が遅れます」とのこと・・・。
「ああ、やっぱりちょっと面倒でもATM行って買って帰れば良かった」と後悔
現金、持った方がいいですね(後悔)
今回、展示会場では写真は撮らなかったのですが
美術館の前の庭園では、中谷芙二子さんの霧の彫刻を拝見する事ができました。
霧を写真に収めるのって難しいですね。
とても幻想的で美しかったです。
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